外資系営業マンMicchyの錯覚サボリーマン計画

不確実な時代に自分の快適さを自分で選んで作っていくためのブログ

通勤という悪習慣/仕事を"辞めたい・変えたい"からの転職~コロナ禍が晒した無意味さ

辞めることを考えるのは通勤電車が多くありませんか?一人になれる時間で、なにかする義務もない貴重な時間。何もすることがないと本音が頭に浮かぶのはみんな同じです。心がいい状態にあるときは前向きな”〇〇したい!”が浮かびますが、何かを押し殺している時には"○○したくない"が浮かぶものです。幸せに快適に過ごすためには実は世間で言われるポジティブシンキングではなく、このネガティブな気持ちにちゃんと向き合うことが大事ではないでしょうか。

 

 文化は変わらないし、もはやそこに意味なんかない

 そもそも通勤の意味

通勤しんどいなと思ったことがない人はいないと思います。東京勤務なら千葉や埼玉で夢のマイホームを手にして通勤時間を犠牲にして片道2時間かけて通勤していました。今でもラッシュ時間帯の電車でメトロでは一部駅構内で”次の次の電車にのる待ち列”がいっぱいになっています。まだ次の電車もきていないのにです。こんな通勤で仕事になるのでしょうか?できるという人は多分大した仕事をしていません。能力を発揮できない環境でも回ってしまう仕事だからです。

そして渦中のコロナウイルスに警戒すべき今はどうでしょう。まだ通勤させられている方が少なくないと思います。一時期は在宅勤務に取り組んでかつ仕事は回っていた人たちもなぜか出勤するように戻されています。仕事がまわっているのであればそれが定着する動きをすることで、よりパフォーマンスを発揮できる社員が増えるはずです。なぜしないのか?40歳過ぎた人たちは自分の文化を捨てられないからです。

*40歳から前頭前野の退化が始まります(ワーキングメモリー、反応抑制、行動の切り替え、プラニング、推論などの認知・実行機能)。
*ダニング・クルーガー効果でできない人ほど自己評価が高くなります。

 意味のない文化が残るのは必然

意味がもはやなくなっている文化という観点から、まったく違う例を紹介します。Competing for the Future | Hamel, Gary, Prahalad, CK著 で紹介されている猿の実験があります。実験内容は5匹の猿を入れた檻があり、梯子を登った先にあるスイッチを押すとバナナが出てくるシステムになっています。その代わり梯子を登らなかった猿たちには水がかけられます。

最初に起きる現象は、梯子を登ろうとする猿を他の猿が攻撃するようになります。そして梯子を登ろうとする猿がいなくなります。

その実験の続きとして、5匹のうち1匹を新しい猿と入れ替えます。するとこの新しい猿は何も知らないので梯子を登ろうとします。当然残りの4匹は"いつものように"梯子を登ろうとしたこの新しい猿を攻撃します。同じように新しい猿も梯子を登ることをやめてしまいました。

ここが興味深いところですが、この操作を5匹全部入れ替わるまで繰り返します。すると今の時点で檻にいる猿は誰一人として水をかけられたこともかけられているのを見たこともありません。なのに梯子を登ろうとする猿はいなくなり、登ろうとする猿が現れれば全員がその猿を攻撃してしまいます。

 

さて、このように規則が意味なく威力を発揮してしまうのはその文化という見えない力のせいです。実際私が過去に努めた2社も自主的にという名の強制および若手蔑視にあふれていました。私の退職後の話ですが、無休残業で労基署に飛び込んだメンバーだけがその文化の一部を変えることができました。自分たちではもう変われないんですね。

 通勤しなくていい仕事

ではその無駄を回避するための選択はどうすればいいのか?直行直帰やフレックスタイムが使える仕事を選ぶ方法、在宅勤務ができる仕事を選べば自分で選んだ時間に調整ができます。現実には相手や仲間のある仕事でしょうから、すべて思い通りとはいきませんが文化が変わらないのであれば居場所を変えてしまうのがいいです。

私はこんな風に考えることができず、いろんな形で文化を変えようと動いていました。自主的にという名の強制参加イベントはことごとく先に予定があると無視、強制の指示がでたら明確に断る。上司にもその上の上司にも同じ対応で通し、本業の成果だけは譲りませんでした。真っ向勝負をしてブレることなく対応し続け、成果も出し続けた結果身体を壊しました。

 

しばらく仕事を休むことになったのですが、もう辞めることしか頭にありませんでした。戻っても同じことになるのはわかっていましたし。人材サービス会社で企業側も労働者側にも触れていたはずの私本人が2社ともでおなじような壁にぶつかってしまったので入社前に文化を見抜くのは無理だと思います。候補者が履歴書を良く見せるように、企業も同じことをしています。

 

*自分の価値観を定めて、本質的な対策をするにはプロのサービスが効率的です。

あなたの就職活動・転職活動に専属トレーナーを【パーソナル・クライム】

 自分の時間を何に充てるか、本質は転職準備ではないはずです。アウトソーシングして短期集中的に取り組み、面接に時間を使うことをおすすめします。

 

 

 背中を押してくれる社外活動

そんなときに支えてくれたのは趣味でやっていたいくつか試していた副業でした。大した収入ではありませんでしたが、自分個人の活動でお金をお支払い頂けることでなんとか承認欲求が満たされ自分の存在意義を保てていたのだと思います。

副業しろと薦めるわけではありませんが、今の職場だけの人間関係しかない人は今すぐどこかのコミュニティに入り、副業サイトに自分の提供できるサービスを30個登録してください。今の職場だけが居場所だと思ってしまうと本当に危険です。仕事が居場所でもいいのですが複数ないと逃げ場がなくなります。

そして職場の人間たちは職場の基準で考えてあなたにアドバイスをしようとしますが、そんなものは猿の思考(前述)と同じです。

もし提供できるサービスがないと思うなら自分のチャレンジを売りましょう。できなかった状態からチャレンジしてできるようになった方法を教えてあげるコンサルタントになれば立派なサービスです。本業の知識を教えてあげてもいいですが、チャレンジし続けないすぐネタ切れします。