外資系営業マンMicchyの錯覚サボリーマン計画

不確実な時代に自分の快適さを自分で選んで作っていくためのブログ

仕事を辞めるという罪悪感は錯覚/搾取するために植え付けられた退職の罪悪感に気づけるか

世の中には責任という言葉があります。そして責任感というスキルがあります。続けることを良しとされ疑問を持たずにやり遂げると褒められます。


 その責任感を誉めるのは誰か?
まず取引先ですね。言ったことをやらないと計画が崩れます。口約束も約束なので約束したことは完成させるか引継ぎしましょう。約束すら守れない担当者は転職先でも失敗します。そして引き継ぎ内容はお客様にも伝えましょう。それが安心に繋がり、安心を与えてくれたあなた個人への信頼に繋がります。


そして上司ですね。これは搾取100%です。組織は頂点のためにあります。従業員から労働を搾取して、納得する対価を支払います。従業員が納得しないなら次を探すだけです。1個人のスキルで潰れる会社はありません。そして引き止める上司は自分の保身のために引き止めています。部下が辞めると穴を埋める採用に手を取られるのと、部下が辞めたことへの低評価が引き止める理由です。

その責任感は必要な責任感なのか、引き出されているだけの責任感なのかは心を真っ白にして考えてみて下さい。その責任感で喜ぶのは誰ですか?その人はあなたの将来の一部でも責任を持ってくれる人ですか?その人にはあなたの人生を一部でも注ぐ価値のある人ですか?


 では無責任は違法・違反なのか?
取引先に対して契約上や約束の責任を果たさないと違法になることがあります。精一杯の誠意を尽くしましょう。あなたのためにその人がしてくれた事にお礼を言う機会は今後一切なくなるかもしれません。連絡できる方には心からの想いをお伝えするのは忘れないで下さい。お取引関係にあった方々は皆様どんな形であれ、あなたに時間をお金を使ってくれた方々です。

では上司は?雇用契約にないことはすべて責任外です。嫌味を言われても何を言われても無視で結構。その上司は貴方の人生に”責任"を取ってくれますか?ケンカ別れする必要は全くありませんが、あなただけが搾取される必要も、あなたが上司の不出来の責任を取る必要もありません。

責任と善意は必ず明確な線引きをしておいてください。責任とはやらなくてはならない範囲、善意はやってあげたら相手が喜ぶ範囲。やらなくてもいい善意は当然ですが、相手が喜ぶことだとしてももやらなくていい範囲で無理をする必要はありません。有給自粛や残業なんかはここです。

 その上で取るべき人生の戦略は何か?
辞めたきゃ辞めて有給休暇は全て使う、これに尽きます。辞意表明の時に有給休暇全消化と退職日を明示して下さい。通常転職で待ってもらえる入社は1.5ヶ月が限界です。転職先を心に決めたら翌朝には上司に伝えましょう。

人は決断してから悩みます。決める前に悩むべきだと分かっているのに皆同じくです。そして人事や上司、役員から引き止めがある人もいるかも知れません。もしかすると部署変更や役割変更の提案があるかも知れません。これは人が決断してから悩む性質を利用しています。

辞められると採用や教育、引継の手間があるので辞めてほしくないだけです。本当にあなたのことを考えてくれている人なら惜しみつつも背中を押してくれるはずです。無料で成果を引き出す方法は善意と人柄に訴えることですが、ここで折れてしまうと貴方の出世は途切れ、企業文化に従い続けることになります。

これが嫌だから転職するんですよね?


 そう言うMicchyの選択は?
上記は全てMicchy本人が勇気を出して実践済みです。
退職時にまとめての有給消化はさせないという謎の人材サービス会社を経験しましたが、そこは逆に法令を盾に全て取得できます。
申請させないという手段を使ってきますが、申請さえしてしまえば会社は時季変更権以外の権利がありません。会社は理由不問で申請者に取得させる必要があります。
辞めた後メンバーに負担がかかるのではと心配する方がいますが、問題ありません。そもそも余裕のない人数で回していく戦略を会社がとっていたのです。

転職が決まった夜はサービス残業で引き継ぎリストと内容を文章で残し、それさえあればいきなりいなくなっても仕事が回るようにします。これが最低限の引継ぎです。引き継ぎ挨拶は次の職場で関わる人だけは必ず対面で行いましょう。この人達にだけは全力の責任感を見せてください。

冷たいようですがちゃんと自分の中で基準を決めないと、大切にすべき人たちへの対応がおろそかになります。すべてを叶えることはできません。自分で選ぶためには残すものを決めること、そしてその基準を守り抜くことです。